第29回 中世10 建武新政


【29−1】 建武新政『梅松論』 (実況二19-13 結論25)

 保元・平治・治承より以来、武家の沙汰として政務を恣にせしかども、元弘三年の今は天下一統に成しこそめづらしけれ。君の御聖断は延喜天暦のむかしに立帰りて、武家安寧に比屋謳歌し、いつしか諸国に国司守護を定、卿相雲客、各其位に登りし躰、実に目出度かりし善政なり。‥‥古の興廃を改めて、今の例は昔の新儀なり、朕が新儀は未来の先例たるべしとて、新なる勅裁漸くきこえけり。


【29−2】 建武新政の混乱『二条河原落書』 (実況二19-14 結論25)

 此比都ニハヤル物、夜討強盗謀綸旨、召人早馬虚騒、生頸還俗自由出家、俄大名迷者、安堵恩賞虚軍、本領ハナルル訴訟人‥‥下克上スル成出者、器用ノ堪否沙汰モナク、モルル人ナキ決断所


戻る次へ
Copyright 2005 Ishikawa Akiyasu . All rights reserved.